こんにちは真宗興正派の千葉憲文です。
お花屋さんへ行くと色んな花に出会います。
定番のお花から珍しいお花、中には見たこともないような色のお花もあります。
でも実は、お花の色の基本はたった4色なんだそうです。
花の4色
- 青
- 黄
- 赤
- 白
この4色の組み合わせでさまざまな色や模様が生まれてくるそうです。
蓮の花の例え
お経典にこの花の色である4色が出てくるお言葉があります。
青い蓮の花には青い光が、黄色い蓮の花には黄色い光が、赤い蓮の花には赤い光が、白い蓮の花には白い光が
『仏説阿弥陀経』
蓮の花ごとに色の違いがあるけれども、それぞれの色を生かして輝いている様子が語られています。
「違いを認め合い、輝き合っていこう!」
そう呼びかけられているように感じます。
違いも輝き
世の中にはさまざまな違いがあります。
性別・国籍・人種・文化・価値観・宗教などなど。
人は時にその違いを差別し、攻撃します。
でも本当は、その違いは人類がそれぞれの環境や歴史の中で輝いてきた証しでもあるはずです。
生物学的には私たちはみんな「ヒト」だそうです。
その同一種がこれだけの多様性を持ってきた。
これはとてつもなくすごいことだと思います。
人生を楽しむために
違いを攻撃するよりも、違いを認め合う。
その方が世の中は何倍も楽しくなるのではないでしょうか?
色とりどりのお花に心が弾むように。
合掌
(2020年5月にアメリカで白人警官が黒人男性を死亡させた事件をきっかけに、世界中で抗議の声が上がっている)
この記事を書いた人
香川県在住の真宗興正派僧侶。本山布教使。
ゆっくりとやわらかな口調のお話で、お念仏の教えと身近な話題とのつながりがわかりやすいと評判。